秋田県は日本海に面しており、冬になると雪が多く豪雪地帯です。
また日本有数のコメの産地で日本酒造りも盛んな土地です。
雪国の為、いぶりがっこ等の保存食が発達し、
またお米から作る「きりたんぽ」は全国的にも有名です。
秋田県の味噌は赤系から淡色系の間で数種類あり
米麹の割合が多い辛口のお味噌ですが、
最近では塩分が低めで甘口味噌も造られています。
鶏卵汁(けいらんじる)のレシピ
鶏卵汁は秋田県鹿角地方に伝わる郷土汁です。
鶏の卵のようなあんこ入り団子をすまし汁に浮かべた汁ものです。
精進料理の行事食で、通常は白いけいらんを二つ浮かべますが、
おめでたい席では、食紅でピンクに染め、
紅白のけいらん汁を作ることもあります。
【材料 4~5人前】
こしあん 50g
白玉粉 60g
上新粉 60g
水 80~90cc
こぶ出汁 2カップ
三つ葉 適量
調味料A
塩 こさじ1
薄口しょうゆ 4~5滴
作り方
1.ボウルに白玉粉を入れて水を少しずつ加えてよく混ぜて耳たぶくらいの固さにする。・・・①
2.①をを8等分にして丸める。・・・②
3.②を手のひらで平らにしてこしあんを小さじ1ずつ入れて丸め、鶏卵のような形にする。
4.鍋にお湯をわかし、②をいれて浮き上がってから一分程度ゆでる。・・・③
5.氷水を用意し③をいれて冷まし、水気をきる。
6.鍋にこぶ出汁をいれ温め、調味料Aを加える。
7.鍋が温まったら③を加える。
8.温まったら、器に移し三つ葉を添え完成。
いものこ汁のレシピ
秋田県南部では毎年秋になると、
『いものこ会』や『いものこ遠足』という地域の定番行事があります。
いものこ汁の「いものこ」とは、里芋の事をさします。
里芋をメインに、地鶏やしいたけ、
山菜、野菜などが入った具沢山の郷土汁です。
【材料 4~5人前】
里芋 6個
鶏もも肉 120g
まいたけ 60g
しらたき 60g
鶏ガラスープ 5カップ
せり 適量
味噌 大さじ2
調味料A
しょっつる 小さじ2
酒 小さじ 4
塩 少量
作り方
1.里芋と鶏もも肉は一口大にカットする。・・・①
2.舞茸は小房に分け、白滝は食べやすい長さにカットし、さっと熱湯にくぐらせる。・・・②
3.鍋に鶏がらスープと①をいれ里芋が柔らかくなるまで煮る。
4.鍋に②をいれ、火が通ったら味噌を溶き入れ調味料Aをいれる。
5.調味料Aで味を調えたら、器に移しセリをのせて完成。
だまこ汁のレシピ
だまこ汁は、秋田県の八郎潟周辺が発祥と言われ、
ごはんを半づきにして丸めた、きりたんぽの兄弟のような存在です。
諸説ありますが「だまこ」の由来は、
ごはんをつぶして丸めた「玉」に秋田の方言の「こ」が
付いた物とも言われています。
だまこ汁は 寒い季節に体が温まる郷土汁です。
【材料 4~5人前】
ご飯(炊きたてのもの) 400g
鶏もも肉 160g
ごぼう 100g
舞茸 1パック
せり、セリの根 1束
片栗粉 少量
お好みのだし 4カップ
サラダ油 少量
調味料A
しょうゆ 小さじ2
酒 小さじ2
ナンプラー 少量
塩 ひとつまみ
作り方
1.炊きたてのご飯をボウルにいれて、粘りが出るまですりこぎでつぶす。
2.片栗粉に同量の水を加えて混ぜ、手につけながらつぶしたご飯を一口大に丸める。・・・①
3.ごぼうはささがきにして5分程度水にさらし水を切る。
4.舞茸は小分けにほぐし、せりとセリの根は3㎝にカットする。
5.鶏もも肉は一口大にカットする。
6.フライパンにサラダ油を熱し①をこんがり焼き色がつくまで焼く。・・・②
7.鍋に出汁と鶏肉、ごぼう、まいたけ、せりの根を入れて鶏肉に火が通るまで煮る。
8.鶏肉に火が通ったら調味料Aをいれ、②を加えひと煮する。
9.ひと煮したら器に移しせりをのせて完成。