ご飯を炊くときにお米を水に浸す時間が長すぎると、炊き上がりが美味しくなかったりする事ってありませんか?ここでは、お米を浸す時間や、ちょうどいいお米の水加減をご紹介します。
お米を研ぎおえたら、炊飯器にセットする前に、最初に済ませておかなくてはいけない事があります。それというのは、お米を水に浸しておくと言う事です。
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なぜ、お米を水に浸しておかなければならないのか?
その理由は、お米がしっかり水を吸収していない内にご飯を炊くと、中心部まで火が通らず、炊き上がりに芯のあるご飯となってしまうためです。 基本的に、白米は水に浸し初めてから最初の30分で水をドンドン吸って、1時間後には、ほぼ吸水飽和状態に近い状態となります。
そして、2時間半位経つと完全に飽和状態になります。この吸水のスピードは水の温度と共に変化していくので、最下限夏のシーズンで30分、冬のシーズンでは1時間は浸けておくことをおすすめします。 仮に、忙しくてどうしてもお米を浸水させる時間がないという場合には、ぬるま湯に10分でもよいので浸しておくことによって、炊き上がりが違ってくるはずです。
お米の水加減のコツ
次に水加減について説明します。ご飯を炊くときの水加減の目安は、よく米と水の間が第一関節程度といわれていますが、正確にはどれくらいの水加減で良いのかわからないですよね?
おいしいご飯の要素には、見た感じ、芳しさ、旨さなど色々なポイントがあります。しかし日本人がどうしても拘りたいのは「粘り」です。 粘りに拘りを持つ人が多いのはなぜでしょうか?
お米を食事の中心にする世界各国の中でも、恐らくお米にこれほど粘りを求めるのは、我が国だけであろうと思います。現実に、世界中でお米を食べている国を見れば、パラりとしたご飯が主流(ピラフしかり、パエリヤしかり)です。
住むところが変われば、人々の好みも違うのも当然で、いずれの方がよくてどちらがよくないと言う話ではありません。しかし、何よりも我々日本人には、美味しいご飯のファクターに粘りが考えられているわけだから、調理段階でいかにちょうど良い粘りを出すかを考えたいものと言えます。
その時に重要になってくるのが、この粘りに影響を及ぼす水加減。お米とは実に繊細なもので、ほんの少し水の量が変化しただけで、炊き上がり天と地ほどの違いにも変わっていきます。 一般的に見て、美味しいご飯を炊くのにベストな水加減は、お米1に対して、水は1.2倍(容量比)と言われています。
これは炊飯器に目印がついている水量の通りです。しかしながら、より美味しいご飯を頂こうという場合は、ここでちょっとコツが必要になります。
水加減の目安
お米の品種や乾燥状態で、水の量を微調整してやるのです。具体的に言うと、新米や梅雨シーズンなどの湿気が多い時期に炊く場合は、元来お米自体に水分がたくさん含有されています。その為、水の量はやや少な目でお米の1割増し位にします。
古米(収穫後1年を経過したお米)や、冬のシーズン等の乾燥した時期に炊く場合は、反対に多めの2割~3割増し位を基準にして水の量を加減します。 言うまでもなく、すごくネバネバのご飯が好きな方もいれば、私は少し硬めが良いわ、という方もいるでしょうから、好みによって一層微妙な水加減をしましょう。
お米を浸す時間&お米の水加減 まとめ
お米を浸す時間
1.夏のシーズンで30分、冬のシーズンでは1時間は浸けておく!
2.忙しくて時間がないという場合には、ぬるま湯に10分でも良い!
お米の水加減
1.新米や梅雨シーズンなどの湿気が多い時期は、やや少なめの1割増し位。
2.冬のシーズン等の乾燥した時期は、多めの2割~3割増し位。
季節や、お米の状態によって浸す時間や水加減に工夫をして美味しいご飯を炊きましょう。