日本では仏教の影響もあり、

江戸時代まではたまごを味わう風習がありませんでした。

しかし、江戸時代でも、なかなか一般大衆には

手の届かないとても高価でなものだったようです。

 

また、時代をさらに遡り平安時代などでは

「たまごを食べると地獄に落ちる」なんていう風に、

全面的にタブー視されていました。

 

江戸時代になって、ようやくたまご焼き等にして食すようになりました。

しかし、ご飯(白米)に生たまごをかけて食すと言う事は、まだなかった様です。

 

それでは、いつ位から「生たまごけご飯」を食べるようになったのでしょうか。

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調べてみると1877年(明治10年)頃から食べるようになったと言われています。

生かけご飯を初めてたべた人物は!?

真っ先に生たまごかけご飯を食した人物がいます。

当時、東京日日新聞(現在は毎日新聞)の編集長の岸田吟香さんという人物です。

 

岸田吟香さんは新聞記者であり、実業家としても活躍しており、

文明開化に大きな力を発揮した方です。

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その彼は、朝食に生たまごかけご飯、昼食は牛肉を食べるのが日々の習慣だったそうです。

 

岸田吟香さんのたまごの食べる方法は、

一般的なたまごかけご飯とは違っていました。

筒状の入れ物にどんどんたまごを割り落とします。

 

その後にふたをして念入りにシェイク。

それを洋皿に盛りつけたご飯にかけるて食べるという方法でした。

トルコ帽子に蝶ネクタイというその時代としてはモダンないでたちの岸田吟香さん。

 

そんな彼が、ご飯に生たまごをかけて食らう姿は、

周りの方に奇異の目で見られていたのではないでしょうか。

 

岸田吟香さんのたまご好きは徹底しておりました。

旅に出かける時にでも、鞄にたまごを詰め込んでいったそうです。

旅先の宿でも朝食に生たまごをご飯にかけて食べていたそうです。

かなりのたまご好きだったのでしょうね。

 

そんな、岸田吟香さんは、いままで生でたまごを食すことが無かった

たまご料理の歴史を変えた人物といえます。

 

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