冬に大活躍の土鍋。
お鍋は野菜をたっぷり取れる上に身体がポカポカ温まるヘルシーメニュー。具材を入れて煮込むだけなので時短にも一役買いますよね。
土鍋の遠赤外線効果で食材の中心に熱を伝えるので、ごはんもふっくら炊くことができるし、煮豚やスペアリブなど塊肉を柔らかくするのにも最適。
そんな万能調理器具の土鍋ですが、じつは、末長く使い続けるためにはちょっとしたコツが必要です。
使い始める前に行う「目止め」をしていますか。
使い初めの「目止め」でひび割れとにおいの吸着を防ごう
土を焼き上げた土鍋にはじつは小さな穴がたくさん空いていて、吸水性が高い性質があります。
このため使っているうちに水が染み出しひび割れなどの原因になってしまいます。また、その穴に煮汁が染み込んだりして、においがついてしまったり、カビの原因になってしまうことも。
そんなトラブルを予防するために「目止め」をする必要があります。
目止めの方法はいろいろありますが、でんぷん質を弱火で煮込むことで土鍋がコーティングされ、ひび割れやにおいうつりを防ぎ、土鍋を長持ちさせることができます。
なお、目止めをするときに注意したいのが、しっかり乾かした状態で加熱すること。
また土鍋は急な温度変化に弱いので弱火でじっくりと炊きましょう。
濡れたまま加熱してしまうとひび割れの原因になってしまいます。必ずよく乾かし、鍋の裏面が濡れていないかも気をつけましょう。
小麦粉で目止めする
もっとも簡単にできるのが小麦粉を使う方法です。
1鍋に八分目ぐらいの水を入れて沸騰させます。
2沸騰したら弱火にして小麦粉を水で溶いて入れ、よくかき混ぜます。
3弱火で5分程度煮たら火を止めてそのまま冷めるまで放置します。
4きれいに洗い流し、一度乾燥させてから使い始めます。
おかゆで目止めする
1鍋の八分目くらいの水を入れて冷ごはんを入れてほぐします。
2弱火で炊き始め、炊き上がったら火を止めてそのまま冷めるまで放置します。
3鍋が十分に冷めてからおかゆを取り出し、きれいに水洗いし、一度乾燥させてから使い始めます。
米のとぎ汁で目止め
1鍋の八分目くらい米のとぎ汁を入れて弱火にかけて沸騰させ、20分ほど沸騰させ続けます。
2火を止めて鍋が十分に冷めたら牛乳を捨てて、きれいに水洗いし、一度乾燥させてから使い始めます。