シャンパンのボトルの底が
窪んでいる理由って知ってますか?
赤ワインは熟成が進むにつれオリが出てきます。
そのオリがワインを注ぐ時に舞い上がらないようにする為、
オリを溜める場所として、ボトルの底の窪んでいます。
一方、白ワインは赤ワインみたいなオリが出ることは、
ほとんどの場合ありません。
そういう理由で、白ワインではボトルの底に
窪みがある物が少ないか、少し窪んでいる程度になります。
そして、白ワインと同様にオリのない
シャンパンのボトルの底が窪んでいるのはなぜでしょうか。
ソムリエがサービスする時に、
指を掛けやすくするために何て聞いたこともありますが、
実は、シャンパンのボトルには、
6気圧もの圧力がかかっています!
6気圧というと、水深60mの水圧と同じくらいの、
圧力がかかります。
このものすごい圧力を上手に
分散させるという目的で、
シャンパンのボトルの底が窪んでいます。
シャンパンやパークリングワインの
ボトルの底が窪んでいるわけは、
瓶底にかかる圧力を分散させるためということになります。
シャンパンの瓶底が窪んでないボトルもあるの!?
シャンパンのボトルには、例外品もあります。
ルイ・ロデレール社の最高級品
「クリスタル」というシャンパンです。
クリスタルは、ボトルの底は窪んでおらず、
平らでかなり分厚く作られています。
クリスタルは、瓶底を厚くすることによって
強度を上げています。
それもあって、ボトルは非常に重いです。
なぜ、クリスタルでは、瓶底を厚くしているのでしょうか?
クリスタルのボトルには、歴史的な背景があるようです。
今から100年以上も前。
ロシアの皇帝アレクサンドル2世はルイ・ロデレールの
シャンパンが好んで飲んでいたそうです。
その皇帝がクリスタル・ガラスのボトルを特注したそうです。
「下々が飲むものと差別化して、クリスタルのボトルに入れてほしい」
などと言ったとか。。
また、ボトルの底に窪みがあると、
毒や爆発物を隠される危険性があるので、
ボトルの底を平らにしたのだと
言われています。
現代のクリスタルは辛口ですが、
アレクサンドル2世が飲んでいた時代の
クリスタルは、甘口のシャンパンだったそうです。
甘口のクリスタル!
どんなお味なんでしょうか。。