ビールの原料・分類方・表示

ビールの定義

主原料=麦芽(二条大麦(バイツェンは小麦麦芽)、ホップ、水の3つを原料として発酵させたもの
副原料=麦芽重量の50%未満で、麦、米、とうもろこし、でんぷん、馬鈴薯など
   =2018年からは、麦芽の5%(5/100)の範囲で果実、コリアンダー、香辛料、蜂蜜なども使用可能になったご当地ビールのため!!
定められたもの以外は発泡酒になる。

ホップに含まれる「ルプリン」のは働きでビール特有の①苦味・香りを与え、②泡持ちをよくし、③雑菌の生育を抑える


ビールの歴史

ビールの歴史は紀元前4000年以上前に遡ると言われ、メソポタミアに興ったシュメール文明期に飲まれていた
BC1700年代半ば=ハムラビ法典でビールに関する法律が制定される
1516年ドイツで「ビール純粋令」が制定され、麦芽、ホップ、水以外は使用してはならないことになり、ビールの品質向上に貢献
1866年=発明の「低温殺菌法」(パストリゼーション)により、長期間変質しないでおくことが可能になる
1873年=リンデがアンモニア冷凍機を発明し、通年醸造が可能に
1883年=ハンセンが酵母の純粋培養法を発明

分類方

上面発酵ビール=発酵中に酵母が表面に浮かび上がる。古くからある常温発酵、しっかりしたタイプ
下面発酵ビール=発酵後に酵母が沈降する、低温発酵でスッキリタイプ
熱処理(パストリゼーション)=発酵後に残存する酵母を死滅させる
生ビール=熱処理せず濾過により酵母を完全に除去
酵母を残したビール=酵母を完全に除去せず製品化
麦芽100%原料ビール(麦芽、ホップ、水のみ使用)
副原料も使用
淡色ビール/中濃色ビール/濃色ビール



スポンサードリンク

世界の主なビール
(名称/発祥または発展地/上面・下面発酵/特徴備考)

ピルスナー/チェコ・ブルゼニュ(ビルゼン)発祥/下面発酵
爽快な風味の淡色ビールで世界に広く普及、日本の淡色ビール、アルコール度数4〜5%

ボック/ドイツ・アインベック//バイエルン地方で発展/下面発酵
元は濃色だが現在は淡色が多い。芳醇でコクがあり、アルコール度数6〜6.5%、ドッペルボックはアルコール7.5〜13%とやや高い
僕(ボック)はI(アインベック)

*僕(ボック)はビール(ピルスナー)を舌(下面発酵)で味わう


アルト/ドイツ・デュッッセルドルフで発展/上面発酵/
濃色でホップ香強い、アルコール度数4.5~5.5%
デュッセルドルフをアルトで走ろう

バイツェン/ドイツ・バイエルン地方で発展/上面発酵
小麦麦芽使用。苦味ごく少ない。炭酸ガス高く清涼感ある、アルコール度数は5~5.5%
小麦(小麦麦芽使用)はドイツ語(ドイツ)でバイツェン

エール/イギリスで発展/上面発酵
ペールエール、マイルドエールなど、アルコール度数2.5~5.5%
イギリスにエールを送ろう

スタウト/イギリス/上面発酵
原料に砂糖が許可され造られ始めた、濃厚・濃色、ギネスなど。アルコール度数 4~8%
ギネス(ギネスが代表的)はスタウト、イギリス発祥

トラピスト/ベルギー発祥/上面発酵
修道院で作られていた、濃色、瓶中で後発酵あり、アルコール度数6~10%
ベルギーのトラピスト修道院

ランビック/ベルギー・ブリュッセル発祥/野生酵母による自然発酵
ベルギーを代表する伝統的ビール、大麦麦芽と小麦、古いホップを使用。1~2年かけて自然発酵し、酸味と特有の香り。後発酵あり、アルコール度数5~6%
乱ビッグ(大麦)が乱れて小(小麦)も使用

スポンサードリンク